「学びのコミュニティ」をつくっていきたい『 一人ひとりの特性に寄り添い、自走を支える”校門前の学び舎” 』

東灘区の中学校の門前という立地で、生徒一人ひとりの特性や目標に徹底的に寄り添う「田中学習教室」。代表の田中悠一さんは、家庭教師や個別指導の現場で、不登校や発達特性など多様な背景を持つ子どもたちの葛藤を間近に見てきました。単なる知識の伝達にとどまらず、その子の個性に合わせた「学習の手法」を伝え、自立して机に向かえる「場」を提供する。そんな独自の教育デザインについて、お話を伺いました。
Q1.活動を始めたきっかけは何ですか?
大学生の頃に始めた家庭教師が原点です。これまで多くの子どもたちと向き合ってきましたが、中には学校へ行きづらさを感じていたり、発達特性のために従来の学習法では自信を失っていたりする生徒さんもいました。進学などの目標を叶えるためには勉強が必要になる場面がありますが、大切なのは根性論ではなく「その子に合ったやり方」です。暗記のコツや読解の仕方を工夫すれば、どの子も必ず変わります。しかし、家庭教師のような限られた訪問時間では、芽生えたやる気を「継続」に繋げることが難しい。本人の特性を理解し、集中できる「環境」とセットでサポートしたいと考え、この教室を立ち上げました。
Q2.どのような活動をされていますか?
1対2の個別指導をメインに、一人ひとりの特性や目標に合わせた柔軟なカリキュラムを組んでいます。一般的な塾のように型に当てはめるのではなく、「どうすればこの子が『できそう!』と思えるか」を最優先に、勉強の作法から丁寧に伝えています。また、教室は自習スペースとしても開放しており、私も同じ空間で自分の作業をしています。先生と生徒という上下関係だけでなく、同じ空間で共に何かに取り組む「伴走者」としての空気感を大切にしています。大手塾のような宿題任せの指導はせず、教室にいる時間を最大限に活かすスタイルです。

Q3.実際にご活動をされてみてどうでしたか?
2026年3月の開校以来、授業以外の日にも生徒たちが自習に来てくれるのが何より嬉しいですね。特に、これまでは自宅での学習が難しかった子が、ここでなら集中できると話してくれる姿を見ると、この「場」を作って本当に良かったと感じます。学校のすぐそばという立地を活かし、学校生活での変化や本人のしんどさにも敏感に寄り添いながら、一人ひとりの歩幅に合わせたサポートができている手応えがあります。
Q4.今後の展望をお教えください。
将来的には、この教室を「学びのコミュニティ」にしていきたいと考えています。卒業生が後輩にアドバイスを送ったり、異なる特性を持つ生徒同士が互いの頑張りを認め合ったりするような、温かな循環が理想です。教えられるだけでなく、お互いに刺激を与え合う経験を通じて、誰もが自分の目標を諦めずに済むような場所に育てていきたいですね。
Q5.CS神戸と関わりを持って、良かったことはありますか?
地域しごと起業セミナーへの参加が、漠然としていた想いを具体的な「事業」として形にする大きな転換点となりました。コミュニティビジネスとしての考え方は、まさに自分が目指していた「地域に根ざした支援」と合致するものでした。同時期に一歩を踏み出した仲間たちと今でも連絡を取り合い、切磋琢磨できる環境があることは、経営者として、また一人の教育者として大きな支えになっています。
プロ講師としての高い指導力を持ちながら、何よりも「生徒一人ひとりの特性」を尊重する田中さん。大手塾の半額ほどの月謝設定や、季節講習を必須としない運営方針からは、経済的・心理的なハードルを下げ、本当に支援を必要とする生徒へ手を差し伸べたいという誠実な情熱が伝わってきます。開校以来、地域の子どもたちが自分らしく学べる新たな拠点として、温かな光を灯し続けています。
団体名称
田中学習教室
氏名
田中 悠一
活動内容
小・中・高校生を対象とした個別指導および学習場所の提供。不登校や発達特性など、多様な生徒の状況に合わせた柔軟な指導と自立学習支援。
設立
2026年3月1日
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