事例紹介

社会貢献事業をより身近なものに

社会貢献事業をより身近なものに

NPO法人フクロゥの夢、副理事長の松本さんにお伺いしました。

NPO法人フクロゥの夢は株式会社読売甲南販売の会長さんである豊田さんが理事長として設立されました。

松本さんは株式会社読売甲南販売のスタッフとして働きながら、NPO法人の副理事長として精力的に活動をされています。

Q1.設立のきっかけは

以前から株式会社読売甲南販売の社会貢献事業として新聞エコバッグづくりを始めていましたが、社会貢献事業として発展させるにはNPOとして独立するほうが社会に受け入れやすいと考え、2021年10月NPO法人化いたしました。
相談のきっかけは、理事長が昔からCS神戸の中村理事長と友人で、事業のことを話したことでした。

 

Q2.新聞エコバッグとはどのような事業ですか?
新聞の残紙を使って、重さ5kgほどの荷重に耐える各種サイズのバッグを作ります。作成は主に特別支援学校の生徒さんたちに作ってもらうことが多いですが、地域の婦人会やショッピングモールなどで親子参加された方が作成することもあります。作ったバッグは地域の企業や商店へ提供しています。
新聞エコバッグは次のようなねらいがあります。

(1)レジ袋の削減につながり地球環境問題の解決になる
(2)特別支援学校でのお仕事の創出になり、障がい者支援になる
(3)誰でもが作成に参加しやすく、気軽な社会貢献事業の入り口になる

 

Q3.今後はどのような展開を考えておられますか?

まず、エコバッグの需要は多いのですが、供給量が追い付かないという状況なので、協力してもらえる支援学校の数を増やしたいと考えています。
次に、特別支援学校でエコバッグづくりはとても好評で、卒業後もこの仕事をしたいとの声をたくさん聴きました。一方、支援学校を卒業しても働く場が少ないとの社会課題があります。
そこで、フクロゥの夢としてB型作業所を開設し、その中で新聞エコバッグづくりを継続できないかと考えています。協力企業として株式会社読売甲南販売が新聞折込の作業などを仕事として提供できる環境にあるので、相乗効果が期待できます。
また、特別支援学校の生徒さんたちにはショッピングモールなどで実施する出張エコバッグづくりイベントの講師として参加してもらうことも考えています。生徒さんたちの社会参加につながっていくと期待しています。

(沢の鶴株式会社での新聞エコバッグ贈呈式の様子)

 

Q4.CS神戸に相談してよかったことは?

全部で11種類もあるNPO設立関係書類を作るのにアドバイスをもらえたことです。特に設立趣意書をどのように書けば市民に伝わるのか、といったことなどがよくわかりました。
また、助成金の申請などでも情報をもらえて、申請書の書き方もアドバイスをもらえたのでとても助かりました。
今後CS神戸さんに期待することとしては、NPOの横のつながりを創出していってもらえればと思っています。

団体名称

NPO法人フクロゥの夢

活動内容

【新聞エコバッグ】 素材は自動販売機やコンビニエンスストアより回収した古紙と発行本社より送られてくる新聞梱包の敷き紙、其れと書類綴紙や菓子箱などの厚紙を使っております。製作時には鋏やカッターを使うことなく接着剤だけで安全に作る事の出来る手提げ紙袋のことです。(各パーツは(株)読売甲南販売で用意)
新聞販売店発のオリジナリティの高いバッグであると共に、生産性を高め、活用を広める事でSDGsの理念にある持続可能な社会貢献となります。
いつでも、どこでも、誰でも出来る社会貢献として、地域で、学校で、婦人会で、老若男女全員参加の活動を推進して行きます。

設立

2021年10月

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