事例紹介

活動していれば、仲間は集まってくる

活動していれば、仲間は集まってくる

NPO法人青い樹では青木南住宅集会所を使って子ども図書館の運営と、餅つきやハロウィンなど地域のイベントを開催しています。地域の様々な団体・人を巻き込みながら活動している前田さん(代表)にお話しを伺いました。

Q1.活動を始めたきっかけを教えてください。

私の家内を含めた民生委員3名が「地域の子どもたちのために何かしたい」と話していたところへ巻き込まれました(笑)。その後、ふれあいのまちづくり協議会や自治会、区役所などいろんな人に相談していたら、自然と協力者が集まりました。まずは週2回こども図書館を開きましたが、活動を知ってもらうためにイベントを開催するようになりました。

 

Q2.前田さんは、まちづくり協議会のメンバーであり、自治会役員でもありますが、なぜ新しい団体をつくったのですか?

この地域は少し複雑で、連合自治会は阪神沿線を挟んで南北にまたがっていますが、小学校区は阪神沿線南側で東西に広がっています。青木南まちづくり協議会や自治会は小学校区で活動するには区域が異なるので、新しい団体にすれば、新しいことが、新しいつながりで出来ると思いました。

 

Q3.立ち上げるとき、地域の反応はいかがでしたか?

最初に、自分の連合自治会のふれあいのまちづくり協議会委員長に相談に行きました。「小学校区が違うので、アドバイスは出来るが手伝うことはできない。」と言われました。でも、紙に鉛筆で箇条書きに書かれた色々なアドバイスをいただき、自分たちの小学校区のふれあいのまちづくり協議会の委員長に話しをつけておいてくれました。

その後、地域への説明会では「続けていけるのか?」「出来るわけがない」など反対意見は言われましたが、最後には皆さんがご協力頂き、寄付をしてくださいました。
その後も、各自治会、ふれまち、まち協、民児協、商店街、交通安全協会、東灘区社会福祉協議会など、多くの地域の方々にご協力頂いています。

 

Q4.ハロウィンイベントが参加者総勢子ども400名ということで、かなり大変ではないですか?

初年度は参加者100名だったのが倍々に増えていき、運営が大変になってきました。
これまで申込用紙で受け付けていましたが、昨年、近所の奥さんが勤務先でボランティアを募集してくれて申込フォームを作ってくれました。
また、スポットを巡る以外にも何かしたくて悩んでいたところ、まちづくり協議会の方から仮装大会の提案をいただきました。これも事前に申込フォームから写真付きで応募してもらう方法で実現できました。困ったときは誰かが助けてくれます。地域の団体の皆様、地域の皆様、本当にありがとうございます。

 

Q5.2019年に任意団体を立ち上げた後、2023年6月にNPO法人化した理由はなんですか?

外部からの信頼を得るために法人化を考えました。CS神戸の「NPOのつくり方講座」を受講し、資料の作り方を学び、法人化することができました。
今は、NPO法人としての責任ややるべきことを考えています。

 

Q6.今後について教えてください

直近では、ハロウィンなどのイベント開催の資金繰りをどうするかが課題です。
本が増えてきたこともあり、こども図書館を整備したいですし、原点に戻って学習支援も充実させたいと考えています。最近、商店街のなかで地域食堂を始めた人もいて、新たな仲間ができました。ボランティアをやりたいと思う人は、一生懸命地域活動をしていれば集まってきてくれると思います。楽しみながらこれからも楽しんで活動したいです。

団体名称

NPO法人青い樹

氏名

前田輝久さん

活動内容

・青木子ども図書館の運営
・放課後の自習室、ヨガ教室
・イベントや季節の行事

設立

2019年(NPO法人化は2023年6月)

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