事例紹介

心と身体の両面から、前向きな「きっかけ」をつくりたい

心と身体の両面から、前向きな「きっかけ」をつくりたい

――心理士と体育の先生が寄り添う「運動教室SKY」の挑戦

子どもたちが運動を通じて心身を整え、「できた!」「やってみたい!」という自信を積み重ねていく。そんな場所を目指して活動する「ココロとカラダを整える運動教室SKY」の尾鼻克之さんと綾子さんご夫妻にお話を伺いました。

Q1.活動を始めたきっかけは何ですか?

私が幼少期に通っていたお寺の空手道場が、まさに「ふらっと来られて、ほっとできる」そんな場所でした。大人になった今でもお世話になっているその道場の温かな雰囲気が、私の原点です。 運動は、人と人がつながる素晴らしいきっかけになります。しかし、運動が苦手だと感じている方にとっては、一歩踏み出すのが難しいこともあります。勝ち負けだけにこだわるのではなく、純粋に身体を動かす楽しさを伝えたい。そして、運動を通じて心が前向きになり、「もっと色々なことにチャレンジしてみよう」と思える場をつくりたいと考えたのが、この教室を始めたきっかけです。

 

Q2.どのような活動をされていますか?

現在は、大きく分けて3つのクラスを運営しています。 1つ目は、1〜2歳児とその保護者を対象とした「いっしょに体育」。親子での手遊びやダンスを通じて、触れ合いながら楽しく身体を動かします。

2つ目は、年中さんから小学生低学年までを対象とした「のびのび体育」。基礎運動から、鉄棒や跳び箱といった学校体育にもつながる種目まで、のびのびと練習します。

そして3つ目が、小・中学生向けの「やさしい体育」です。学校へ行きづらさを感じている子や、起立性調節障害などで身体がしんどい子たちが、散歩やストレッチから少しずつ身体を慣らし、リフレッシュしながら体力の向上を目指せる場所となっています。

 

Q3.活動を始められてからの感想をお聞かせください

実際に活動を始めてみて、参加者一人ひとりの状況に合わせた「声かけ」と「指導」の重みを改めて実感しています。 心理的なサポートを大切にすることで、参加者の皆さんの表情がパッと明るくなったり、意欲的に取り組めるようになったりする場面に多く立ち会ってきました。声かけ一つで、運動への向き合い方は大きく変わります。安心して参加できる雰囲気づくりを徹底し、心と体の両面を支えることの大切さを日々学んでいます。家族や仲間の存在の大きさも再認識しました。まだ課題はありますが、一つひとつ乗り越えて、より良い成果につなげていきたいですね。

 

Q4.今後の展望をお教えください

2022年に神戸市西区に無料で相談できる「相談ルーム」を開設しました。不登校、子育て、進路など、さまざまな悩みを抱える方が安心して訪れ、必要なサポートにつながる場所を目指しています。

今後は、特に不登校の児童生徒に向けた、心身の安定を目的とする運動プログラムを継続的に実施していきたいと考えています。 そのために、学校やご家庭、地域の関係機関との連携をさらに強化していくことが目標です。運動教室がただ運動をするだけの場所ではなく、将来的な学校復帰や社会参加への「橋渡し」としての機能を果たせるよう、体制を確立していきたいと思っています。

 

Q5.CS神戸と関わりを持って、良かったことをお教えください

一番は、教室の知名度が上がり、私たちの活動を多くの方に知っていただけたことです。 また、運営の悩みなどを気軽に相談できる場があることは、とても心強いですね。地域の団体やさまざまな制度をご紹介いただくことで、これまでは想像もしていなかったような新しい可能性が広がりました。活動を通じて、改めて自分たちが暮らす「地元」について深く考えるきっかけをいただいたことにも、深く感謝しています。

 


心理士と体育の先生という専門性を活かし、子どもたちの心に寄り添いながら「居場所」を作り上げている「SKY」の皆さん。温かな眼差しで一人ひとりの歩みを支える活動が、今後さらに広がっていくことを応援しています。

団体名称

ココロとカラダを整える運動教室SKY

活動内容

心理学的アプローチと体育指導を組み合わせた、心身の健康を育む運動教室の運営
対象: 幼児、小学生、中学生(不登校や起立性調節障害等で悩む子どもたちを含む)

設立

2025年10月

その他



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