事例紹介

Q１．活動を始めたきっかけはなんですか？

実は長男が小学校時代に不登校になり私自身も悩みました。フリースクール等を探しても近くにはなく費用もかかるため、子どもの居場所が近くにあればよいなという想いがそもそものきっかけです。長男は学校以外の学び場が近くになかったこともあり、結果的には引きこもりになってしまいました。

 

Q２．自ら立ち上げるにはかなりの思い切りが必要かと思いますが？

悩んだときに周りで同じような不登校で悩んでいる人とたくさん話をしました。さらに、すでに活動されている居場所や虐待サバイバーのサークル、不登校親の会など１０個以上の団体に会いに行きました。ここで様々な知識を得たことが大きかったです。
過去に自治会の副会長を４年しており、その時にラジオ体操サークルや高齢者の茶話会を立ち上げた経験が役に立ち、サークルならすぐに作れるかもと思ったこともあります。

 

Q３．CS神戸との出会いは？

活動を始めようとしたときにネットで「ボランティア　立ち上げ　神戸」などと検索したらCS神戸が出てきたのです。さっそく予約を取り、生きがいしごとサポートセンター神戸東（ワラビー）に相談しました。その際に今、会場をお借りしている神戸弟子教会さんも紹介していただけ、とんとん拍子で話が進みました。

 

Q４．どのような社会課題を解決されたいですか？

この活動をしていると不登校に関係なく生きづらい人が多いことにびっくりしました。ご自身の生きづらさに気づいてない人も多い。生きづらさを解消する場がないことを解決したいと思います。通常の義務教育以外にもいろんな学びの方向や方法があるはずなのに、それを補完する制度が確立されてない、周知されていないことは残念ですね。
立ち上げの時に神戸弟子教会の牧師さんから「どんな人が来ても迎えてあげて」といわれたことはとても心に残っています。

 

Q５．団体を立ち上げて（起業）どんなことが変化しましたか？

きらきらぼしに来ていたある子どもの才能を見つけ、それをすごく肯定したことがあり、そのことがきっかけで、足が遠のいていた適応指導教室に再度行くようになったそうです。その時はうれしかったですね。
私は、自分が楽しいからこの活動をやっている。誰かに笑顔になってもらうのも好きなので、毎回楽しく活動しています。私の末っ子にも居場所ができた感じです。

 

Q６．活動はどのようなことをしているのでしょうか？

開催は週１回で、主に子どもの居場所づくりです。基本的にはそれぞれが好きな遊びをするようにしていて、おやつタイムと絵本タイムは一緒にするようにしています
地域の大人としゃべる機会として、近くにあるあすパークにメダカの世話につれて行くことも実施しており、子どもの学びにもなっています。
また、居場所づくりの他に、心のおはなし会・ママの茶話会・個別相談もきらきらぼしの活動として実施しています。

 

Q７．困っていることはありますか？

つながりたい人にまだつながっていないことでしょうか。情報が届いていないということですね。広報に課題が残っています。HPを自分で作成し、SNSと組み合わせて活用していますが、なかなか閲覧してもらうところまでいきません。
活動資金についてはさわやか福祉財団、灘社協などの助成金で賄っていますが、今後の持続性に課題が残ります。

 

Q８．今後の展望は？

今は引きこもりのお子さんの親御さんだけでなく、大人の引きこもりの人や生きづらさを抱えている人からの相談も多くなっています。今のゆっくりしたペースのまま続けて、笑顔の人が少しでも増えればよいなと思っています。

 

Q９．これから始める人へのエールをお願いします

「一歩踏み出す勇気を持とう」でしょうか(笑)
CS神戸で、活動スタートも仲間探しも場所探しも、サポートいただけますよ！

 

上田さんのように一歩を踏み出すには勇気がいるものですが、何か悩み事があるときには周りの人にアドバイスをもらい、相談することが解決への一歩になるものだと改めて感じました。
きらきらぼしさんにはこれからも新たな一歩を踏み出していってほしいと願います。